column 家づくりコラム

「庭が落ち着かない」を解決|道路側を「閉じて内に開く」外構・中庭の考え方

はじめに|せっかくの庭なのに、なぜか落ち着かない

 

念願のマイホーム、お庭もついて開放的な暮らしを思い描いていたはずなのに、実際に住んでみると「なんだか落ち着かない」「庭に出るのをためらってしまう」という声は意外と多いもの。
道路からの視線が気になって洗濯物を干しにくい、子どもを庭で遊ばせたいけれど通行人の目が気になる、カーテンを開けられず室内が暗い――。

とくに住宅密集地では、隣家との距離が近く、道路に面した敷地も多いため、「外構の工夫」が暮らしやすさを大きく左右します。
本記事では、道路側を閉じつつ内側(中庭)に開く設計の考え方を、子育て世代の暮らしに即して解説します。

 

 

なぜ「庭が落ち着かない」のか|3つの原因

 

1|道路からの視線が常に気になる

前面道路に開いた庭は、通行人や車からの視線をダイレクトに受けます。朝の身支度中、洗濯物を干す瞬間、子どもがビニールプールで遊んでいる様子――日常の何気ない場面が「見られている」感覚になり、気づけば庭に出る回数が減っていきます。

 

2|隣家との距離が近く、音や視線が抜けやすい

高崎や前橋の住宅地では、敷地境界から1mほどで隣家の窓が並ぶことも珍しくありません。庭で子どもが遊ぶ声や、週末のBBQの煙・においが隣に届きやすく、お互いに気を使う関係が続くと庭の使い方が消極的になります。

 

3|「開けっぴろげ」が防犯上の不安につながる

フェンスのない庭や低い生垣だけの外構は、防犯面でも不安が残ります。とくに共働き世帯では、日中家を空けがち。庭に高価な自転車やガーデニング用品を置いている場合、外から丸見えの状態は避けたいところです。

 

 

「道路側を閉じ、内に開く」という発想

 

外に対して守り、内に対して開く

道路側は壁やフェンス・植栽で視線と音を遮り、家の内側に中庭や坪庭を設けて光と風を招き入れる。これが「外に閉じ、内に開く」外構の基本です。プライバシーを守りながら開放感を得る、都市型住宅の王道とも言える設計思想といえます。

 

中庭があれば「見守りながら、ほっとできる」

子育て中のお母さんにとって、中庭は安心して子どもを遊ばせられる第二のリビング。キッチンやダイニングから目が届く範囲で、道路や隣家の視線を気にせず外遊びができます。洗濯物も気兼ねなく干せて、急な雨でもすぐ取り込める距離感が魅力です。

 

 

具体的な設計手法|道路側と内側の”役割分担”

 

1|道路側は”閉じる”工夫

 手法  効果  活用例
 高めのフェンス・袖壁  視線カット、防犯性向上  風抜けのあるルーバータイプを選択
 植栽(常緑樹×落葉樹)  やわらかく目隠し、季節感  夏は日陰をつくり、冬は光を通す落葉樹が有効
 門扉・アプローチの配置  敷地の奥行を感じさせ、視線をずらす  斜めアプローチで玄関が道路から直接見えない工夫

 

2|中庭は「開く」設計

LDKや洗面所から直接アクセスできる動線
段差を小さくして(またはフラットに)、屋内外の一体感を演出
物干しスペース・子どもの遊び場・家庭菜園など多目的に使える余白づくり
夜は照明を配置し、夕食後も庭で過ごせる演出を

 

3|採光・通風は上から取る

道路側を閉じると「暗くならないか」と心配になりますが、ここで活きるのが吹き抜けやハイサイドライト。天井付近の高窓から光を落とし、中庭経由で各部屋へ拡散させます。風も上部から抜けるルートをつくることで、夏の蒸し暑さを軽減できます。

 

 

状況に応じた実践ポイント

 

気候に合わせた素材選び

冬の北風:風を受け流すルーバーフェンス、砂ぼこりが入りにくい目地の細かいタイル
夏の強い日差し:中庭に庇やパーゴラを設け、日陰をつくる。植栽は西日をやわらげる位置に
梅雨の湿気:中庭の排水勾配を確実に取り、水はけの良い床材(タイル・砂利・人工芝など)を選ぶ

 

住宅密集地でも「抜け」をつくる

住宅密集エリアでは、隣家との距離が1m前後のケースも。
完全に囲うロの字型は難しくても、コの字やL字の中庭なら実現しやすく、限られた面積でも光と風の通り道を確保できます。

 

子育て世代の「ちょうどいい」サイズ感

中庭は広ければ良いわけではありません。子ども1人なら3〜5帖程度でも十分に遊べ、洗濯物干しと家庭菜園を兼ねられます。大切なのは「使う目的」を明確にし、動線上にストレスなく配置すること。

 

 

よくある質問

 

Q. 中庭をつくると建築コストが上がりますか?
A. 外壁面積が増えるため若干のコスト増はありますが、道路側の大きなフェンスや目隠しを減らせる分、外構費とのバランスで吸収できるケースも。面積を絞り、仕上げを工夫することで予算内に収めやすくなります。

 

Q. 冬は寒くないですか?
A. 断熱・気密性能をしっかり確保すれば、中庭があっても室温は安定します。いちいホームはUA値0.46を基準に、開口部の配置と庇・植栽で日射取得と遮蔽をコントロールします。

 

Q. メンテナンスが大変そう…
A. 排水計画と仕上げ材の選定が鍵です。タイル・人工芝・砂利などメンテしやすい素材を選び、落葉樹と常緑樹のバランスで手間を最小限に。外部水栓やコンセントも近くに配置すると掃除がラクです。

 

Q. 防犯面は大丈夫?
A. 道路側を閉じることで侵入経路を管理しやすくなります。窓は防犯ガラスや補助錠、センサー照明を組み合わせ。中庭側も死角をつくらない照明配置で安心感を高めます。

 

 

まとめ

「庭が落ち着かない」という悩みは、外構の「向き」を変えるだけで大きく改善します。道路側を適度に閉じ、家族だけのプライベートな中庭に開く。そうすることで、視線を気にせず洗濯物を干せて、子どもが安心して遊べて、夫婦で夜の庭時間を楽しめる――毎日が少しずつ、ほっとする暮らしに変わります。

 

いちいホームでは

設計士と直接つくる注文住宅で、敷地の個性と家族の暮らし方に合わせた外構・中庭計画をご提案。高崎・前橋エリアの気候や街並みを熟知した視点で、「庭が主役」の心地よい住まいを一緒に形にします。

無料相談会では、敷地診断から外構一体のラフプランまでその場でご提案。「うちの敷地でも中庭は可能?」そんな疑問から、お気軽にご相談ください。

 

 

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