column 家づくりコラム

完成見学会チェックリスト|見るべきは“間取り”より先にここ

はじめに

 

完成見学会に行くと、多くの方がまず「間取り」を見たくなります。もちろん大事です。けれど間取りは図面やSNSでもある程度わかります。一方で、完成見学会でしか掴みにくいのが“体感”です。
空気の澄み方、温度のムラ、音の響き、光の入り方、窓の気持ちよさ。ここを先に見ておくと、「想像より疲れる家だった」「冬が寒そう」「落ち着かない」といった後悔を減らしやすくなります。

完成見学会では、見た目の好みより先に“住んだときのストレスが少ないか”を考えてみましょう。

 

 

まず最初に|見学は「見る順番」で成果が決まる

 

 

最初におすすめの順番は次の通りです。

 

  1. 1. 玄関→リビング(温度差・におい・音を最初に確認)
  2. 2. 窓まわり(光・風・外からの視線)
  3. 3. 水まわり(家事の詰まり・置き場)
  4. 4. 収納(量より“出し入れ”)
  5. 5. 最後に間取り(暮らしに合うか答え合わせ)

 

「図面を見て良さそう」で終わらせず、体感で“合う・合わない”を判断できるようになります。
 

 

玄関で見抜く|温度差・におい・外の音

 

玄関は家の“素”が出やすい場所です。

 

  • ・玄関を入った瞬間、寒い/暑いと感じないか(部屋との温度差が強い家はストレスになりがち)
  • ・こもったにおいがしないか(換気の考え方が見えます)
  • ・車の音・人の声がどのくらい入るか(窓の仕様や配置の影響が大きい)

 

ここで「空気が軽い」「落ち着く」と感じる家は、全体として心地よいことが多いです。

 

 

リビングで確かめる|“明るさ”より「ちょうどよさ」

  

 

明るい家=正解、ではありません。ポイントは“ちょうどいい明るさ”です。

 

  • ・日差しが入るのに、テレビが見づらい/まぶしいになっていないか
  • ・明るい場所と落ち着く場所が、同じ部屋の中に作れているか
  • ・窓の外に緑や抜けが見えるか(毎日の気分に効きます)

 

見学会では「写真映え」より「長く居られる明るさ」を意識してみてください。

 

 

窓まわりで体感する|風の抜け方と、扱いやすさ

 

窓は、開ければ気持ちいいとは限りません。確認したいのはここです。

 

  • ・2か所以上の窓を少し開けて、風が通る感じがあるか
  • ・取っ手位置が高すぎないか/開け閉めが重くないか
  • ・外からの視線が気になって、カーテンを閉めっぱなしになりそうか

 

“風を通すための窓”と“視線を避ける工夫”はセットです。土地の条件を読んで窓配置を決める、という考え方も質問できると安心です。

 

 

キッチン・洗面で整理する|家事は「動き」より“仮置き”で詰まる

 

忙しい毎日ほど、家事は「動線」より先に「置き場」で詰まります。

 

  • ・キッチン:買い物後の一時置き、配膳の通り道、ゴミ箱の位置
  • ・洗面:タオル・着替え・洗剤の定位置が作れそうか
  • ・ランドリー:干す→しまうが遠いと続きません

 

小さなお子さんがいると、抱っこしながら・片手で、が増えます。狭いすれ違いや角が多い通路は、見学時に体で確かめるのが一番です。

 

 

収納で判断する|“量”ではなく「出し入れのしやすさ」

 

収納で後悔しやすいのは「多いのに片付かない」ケースです。

 

  • ・入口が狭くて出し入れがしにくい
  • ・収納の前に物が溜まり、通路が塞がる
  • ・使う場所の近くに収納がない(結果、床置きが増える)

 

おすすめは、見学中に「これはどこに置く?」を3つだけ決めること。
例:ベビーカー、掃除機、日用品ストック。ここが気持ちよく収まると、暮らしは整いやすいです。

 

 

仕上げで分かる|触れる場所ほど“丁寧さ”が出る

 

完成見学会は、施工の丁寧さも見えます。見るポイントは難しくありません。

 

  • ・巾木(床の端)や枠まわりにすき間・段差がないか
  • ・ドアの開閉がスムーズか、音が気にならないか
  • ・手が触れる場所(手すり、カウンター)が角張って痛くないか

 

見た目の好みより「毎日触れて嫌にならないか」を基準にすると失敗しにくいです。

 

 

性能は質問で確認する|初めてほど“ここ”が大切

 

性能は見ただけで分かりにくいので、遠慮なく聞いて大丈夫です。

 

  • ・断熱(UA値):小さいほど熱が逃げにくい
  • ・気密(C値):小さいほどすき間が少なく、冷暖房が効きやすい
  • ・換気:空気の入れ替え方(24時間換気の仕組み)

 

「難しくて分からない…」場合は、こう聞けばOKです。
「冬の朝、家の中で寒くなりやすい場所はどこですか?」
答え方で、設計の考え方が見えてきます。

 

 

予算のズレを防ぐ|標準とオプションの境界線

 

見学会の家が素敵でも、オプションだらけだと現実の予算とズレます。

 

  • ・標準仕様はどこまでか(床・キッチン・窓・外壁など)
  • ・同じ内容にすると、どのくらい上がるかをざっくり聞く
  • ・優先順位は「毎日ラクになるもの」から(見た目は後から調整しやすい) 

 

 

担当者の印象は重要|家より先に“相性”が出る

 

家づくりは長い共同作業です。見学会では担当者の姿勢も必ず見てください。

 

  • ・できる/できないをはっきり説明するか
  • ・メリットだけでなく注意点も言うか
  • ・あなたの状況を聞いた上で提案に落とし込むか 

  

 

【保存版】完成見学会チェックリスト

 

最後に、当日そのまま使えるチェックリストをまとめます。
スマホのメモに貼って、○×で埋めるだけでOKです。

 

A. 体感(最優先)

  •   玄関と室内の温度差がきつくない
  •   空気がこもっていない/においが気にならない
  •   外の音が思ったより入らない
  •   リビングが明るすぎて疲れそうではない
  •   風が“抜ける感じ”がある(窓2か所で確認)

 

B. 暮らしやすさ(詰まりやすい所)

  •   玄関にベビーカー/上着/荷物の置き場が作れそう
  •   キッチンに“仮置き”スペースがある
  •   ゴミ箱の位置が決めやすい
  •   洗面にタオル・洗剤・着替えの定位置が作れそう
  •   干す→しまうが遠すぎない

 

C. 収納(量より運用)

  •   収納の入口が狭すぎない
  •   出し入れがしやすい高さ・奥行き
  •   「掃除機/ストック/季節物」の置き場が想像できる

 

D. 仕上げ・扱い

  •   ドアや引き戸の開閉がスムーズ
  •   角が痛くない、触れて気になる場所がない
  •   枠・巾木などに目立つすき間や段差がない

 

E. 性能・お金(質問で確認)

  •   UA値/C値/換気の仕組みを説明してもらった
  •   標準とオプションの境界が分かった
  •   「同じにするといくら増える?」を1つ聞いた

 

F. 担当者・会社の姿勢

  •   質問に対して分かる言葉で答えてくれる
  •   注意点も含めて説明してくれる
  •   こちらの状況を聞いて提案してくれる

 

 

まとめ

 

完成見学会で価値があるのは、図面では分かりにくい部分です。温度差、空気、音、光、窓の気持ちよさ、家事の詰まり。ここを先に確認してから間取りを見ると、「自分たちに合う家」がはっきりします。
今回のチェックリストを使って、“素敵”だけで終わらない見学にしてみてください。

 

いちいホームでは

完成見学会は、開催時期が限られることも多く「気になったけど聞けなかった」が残りやすい場でもあります。
いちいホームでは、家づくりの無料相談会を実施しています。見学会で感じた 光の入り方・風の通り・温度差・家事の詰まり・標準とオプションの境目 など、あなたの暮らしに合わせて一緒に整理できます。他社の完成見学会で聞きそびれた疑問でも大丈夫です。お気軽にご相談ください。

 

 

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