造作家具の費用相場|キッチン・洗面・TVボード別の目安と注意点
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はじめに
家づくりが具体化してくると、「キッチンは造作にした方がいい?」「洗面は既製品でも足りる?」「テレビボードって後から買えばいいのかな?」と、造作家具について悩む方はとても多いです。
仕事や家事で毎日が慌ただしく、これからの暮らし方の変化も見据えたいご家庭にとって、造作家具は“見た目”以上に、暮らしやすさを左右する要素になりやすい部分です。
この記事では、いちいホームでご相談が多いケースを踏まえながら、キッチン・洗面・TVボードそれぞれの
- ・費用相場の目安
- ・採用するメリット
- ・暮らしを想定するうえでの注意点
を分かりやすく整理します。
そもそも造作家具とは?既製品との違い
造作家具とは、住まいの寸法や暮らし方に合わせて“現場でつくる/つくり込む”家具のことです。
既製品と大きく違うのは、主に次の3点です。
- 1. サイズをミリ単位で合わせられる
- → 隙間・通路幅・家電寸法まで調整しやすい
- 2. 収納量や配置を暮らしに合わせられる
- → 使う人・使う頻度・動線から逆算
- 3. 内装(床・壁・建具)と素材感を揃えられる
- → 空間の統一感が出やすい
一方で「費用が高そう」「後悔しないか不安」という声が出やすいのも事実です。だからこそ、場所ごとの相場感に加えて、「費用が上下するポイント」と「判断基準」 を押さえておくことが大切です。
※費用は、サイズ・材料・設備のグレード・現場条件(納まりの難易度)等で変動します。ここでは一般的な目安としてご覧ください。
造作キッチンの費用相場と考え方
費用相場の目安
おおよそ100万〜200万円前後
(仕様・サイズ・収納量・天板素材・設備機器の選定で変動)
※「造作キッチン」という言葉の中に、
「収納やカウンターだけを造作するケース」
「キッチン全体を造作で組むケース」
が混在しがちです。どこまでを造作に含めるかで金額は大きく変わります。
造作キッチンが向いているご家庭
- ・料理・家事動線をとにかく大事にしたい
- ・既製品だと“あと少し”収納や家電置き場が足りない
- ・ダイニングと一体感のある空間にしたい
暮らしの変化を見据えるポイント
小さなお子さまがいる時期は、キッチン周りが散らかりやすく、片付けの負担も増えがちです。そのため、「見える場所に物が増えない設計」 と 「片付けが戻しやすい配置」 が重要になります。
たとえば、次のような要素は“今の便利”だけでなく“数年後の楽さ”に直結します。
- ・引き出しの高さ・配分
- → よく使う物が腰〜胸の範囲に収まるか
- ・ゴミ箱の置き場
- → 通路を狭めないか/分別が増えても対応できるか
- ・家電の定位置
- → 炊飯器・レンジ・トースター・電気ケトル等の増減を想定
注意点(よくある落とし穴)
- ・デザイン優先で収納量を減らしすぎない
- ・将来、家電が増える余地を残す
- → コンセント・置き場・熱対策
- ・掃除のしやすさを軽視しない
- → 継ぎ目・素材・水や油の扱い
造作洗面台の費用相場と考え方

費用相場の目安
40万〜80万円前後
(ボウル・水栓・天板素材・収納形式・タイル等で変動)
なぜ造作が検討されやすいか
洗面は、身支度・手洗い・うがい・ちょい洗いなど、家族全員が毎日使う場所です。既製品の場合、「横幅が足りない」「収納が中途半端」「置きたい物が収まりにくい」と感じることがあります。
造作なら、
- ・並んで使える幅
- ・タオルや着替えの収納
- ・掃除道具の置き場
まで含めて一体で計画しやすくなります。
注意点(見た目だけで決めない)
- ・見た目重視で水はね対策を忘れない
- → ボウル形状・壁仕上げ・立ち上がり
- ・“見せる収納”を増やしすぎない
- → 生活感が出やすい
- ・使う人が増えても使いやすい高さ・動線
- → 踏み台やミラー位置も含む
造作TVボードの費用相場と考え方
費用相場の目安
30万〜70万円前後
(サイズ・扉の有無・内部仕様・壁面材の範囲で変動)
造作TVボードのメリット
- ・壁・床と一体感が出る
- ・配線が見えづらく、散らかりにくい
- ・おもちゃ・書類・日用品の“逃げ場”をつくれる
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リビングは、物が増えやすい場所です。造作TVボードを「テレビ台」ではなく、「リビングの整理を助ける仕組み」 として考えると、日々のストレスが減りやすくなります。
注意点(将来の変化に備える)
- ・将来テレビサイズが変わる可能性
- → 壁掛け位置・配線ルート・下地
- ・扉を付けすぎて使いにくくしない
- → 開閉動作が負担になることも
- ・掃除ロボットとの相性
- → 床からの高さ・巾木・配線の垂れ下がり
造作家具で後悔しやすいポイント
造作家具でよくある後悔は、「高かった」よりも、「暮らしを想定しきれなかった」 ことです。
特に注意したいのは次の3つです。
- ・今の生活だけで決めてしまう
- ・暮らし方の変化(持ち物・家電・使い方)を想像しない
- ・収納量を「感覚」で決めてしまう(何をどこに入れるかが曖昧)
造作は、つくった後に簡単に入れ替えにくい分、「何を・どこに・どう戻すか」 を具体にしておくほど満足度が上がります。
まとめ|造作家具は「場所を選んで」取り入れる
造作家具は、すべてを造作にすれば良いわけではありません。
満足度が上がりやすい考え方は、次の通りです。
- ・キッチン:家事効率と収納(家電・ゴミ箱計画まで)
- ・洗面:家族利用を前提にした幅・収納・水はね対策
- ・TVボード:散らかり防止と配線整理、リビングの“逃げ場”づくり
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暮らしに直結する場所に絞って採用すると、費用と満足度のバランスが取りやすくなります。
造作家具は、単なる見た目のこだわりではなく、毎日の暮らしを支える仕組みとして検討してみてください。
いちいホームでは
いちいホームでは、造作家具のご相談において、見た目の好みだけでなく、使い方・片付けやすさ・掃除やメンテナンス性・将来の変化まで含めて整理し、必要なところに必要なだけ取り入れる計画をご提案します。
「造作にしたいけれど、どこにお金をかけるべきか迷う」という段階でも、優先順位の付け方から一緒に検討できます。



