column 家づくりコラム

土地選びから始める家づくり|高崎で“光と風”を活かす設計の視点

 

はじめに——「良い土地」より「暮らしが良くなる土地」

 

家づくりは土地選びから。でも、“100点の土地”はほとんど存在しません。価格・広さ・方角・道路・周辺環境……すべて満点を狙うほど、決断は遠のきます。
いちいホームでは、高崎の気候(冬のからっ風・長い日照)や地勢の特性を読み、設計で土地の弱点を補い、長所を引き出すことを基本にしています。
高崎は冬から春にかけて北西の季節風「からっ風」が吹き、日照時間が比較的長い内陸性気候。光と風をどう“味方”にするかが住みごこちを左右します。

 

 

高崎の土地は「光」と「風」を設計資源にできる

 

 なぜ“光と風”がカギ?

  ・冬は日差しを招き、夏は日差しをいなす。
    庇(ひさし)・格子・植栽・可動ルーバーでコントロールすれば、冷暖房費を抑えつつ快適に。日照が豊富な高崎だからこそ効きます。

  ・からっ風を“通す・さえぎる・逃がす”。
    窓の位置・開き方・高さ、外構の抜け、建物ボリュームの“ずらし”で、通風を設計。冬の北西風は室内に直接当てないのがコツです。

 

  いちいホームの強み
   「設計士と直接つくる」注文住宅。土地の性格×家族のリズムから最適解を組み立て、中庭や庇、格子、窓配置、外構まで一体で提案します。

 

 

まずは“買っていい土地”を見分ける:7つの一次チェック

 

 

 1)ハザード(想定外を減らす)

   ・洪水・内水・土砂の想定エリアか。自治体・国のハザードマップで確認。現地高低差・排水経路もセットで。

 2)接道・道路計画

   前面道路幅員・セットバックの要否、電柱や支線の位置、駐車の離着車がストレスなくできるか。

 3)形状とレベル

   ・整形地は自由度が高い。不整形・高低差がある場合は造成・外構費が重くなりがち。旗竿地は有効幅と車の動線を要チェック。

 4)インフラ・埋設

   ・上下水・ガス・引込距離・受益者負担金、電柱移設の可否・費用レンジを事前に把握。

 5)既存物・擁壁

   ・擁壁の適法性・劣化越境・境界未確定、アスベスト調査が必要な古家の有無。

 6)周辺の将来変化

   ・空地の開発可能性、建替で日影や視線が変わるリスク、計画道路・地区計画。

 7)日照・風の抜け

   ・冬至の日影(周囲の建物高さ)と卓越風。現地で簡易配置スケッチを作り、時間帯別の光と風をイメージ共有。

 いちいホームの進め方
  候補地の現地同行でその場スケッチ/簡易日影/駐車動線を即時確認。造成・改良・外構まで概算を前倒しで提示し、「買ってから分かる」を最小化します。

 

高崎の方位と道路別「光と風」設計のコツ

 南道路

  ・強み:日照を取り込みやすい。

  ・設計中庭+格子+適切な庇で夏の日射をカット、冬は取得。駐車3台でも奥行と抜けを確保して風を通す。

 北道路

  ・強み:通りからの視線を外しやすく静かな中庭をつくりやすい。

  ・設計中庭中心に採光。北面は断熱・気密を厚めに、南面の開口と庇で温熱バランスを取る。

 東西道路

  ・強み:朝夕の光を取り込みやすい。

  ・設計:西日は格子・袖壁・植栽で受け、通風ルート(対角窓)を確保。からっ風期は風の当て方に配慮。

 角地

  ・強み風の抜け採光が取りやすい。

  ・設計:外構で視線を整理し、二面接道の車動線の安全性を確保。

 旗竿地

  ・強み:周囲からの視線を切りやすい。

  ・設計有効幅の確保/歩車分離、細長いアプローチは防犯・夜間照度もセットで。

 

 体感ポイント
  いちいホームの「光と風のコンセプトハウス」では、屋外リビングの中庭や格子のやわらぎ、陰影がやさしい洗面空間など、図面では伝わりにくい“体感の差”を確認できます。

 

 

「総額」で考える資金計画——土地が安くても“家が高くなる”ことはある

 

総額=土地+建物+設計+外構+諸費用+地盤改良・造成+解体+引越・家具家電+予備費
造成・改良・外構が重い土地を選ぶと、建物に充てられる予算が圧迫されます。
いちいホームは「外構・光熱費まで一体で設計」。
断熱・気密・日射・通風の設計と太陽光・蓄電池の投資効果を暮らしのランニングコストで説明し、“支払いやすさ×快適”の最適点をご提案します。

 

 

高崎の“気候を味方にする”具体策

 

 冬:からっ風と日射

   ・北西の風を室内に直撃させない配置。玄関は風除室的な前室が有効。

   ・南面の窓+庇で冬の日射を取り込み、C値(気密)とUA値(断熱)で保温。
    いちいホームは平均C値0.35・UA値0.46クラスを掲げ、体感のぬくもりと光熱費低減を両立します。

 

 夏:強い日差しと熱気

   ・水平庇+縦格子+植栽直射を“薄める”

   ・対角通風(低い取り入れ・高い排気)で熱気を抜く。夜間通風の安全性も外構とセットで。

 

 中庭という“気候装置”

  ・視線を遮り、上から光と風を落とす中庭は、高崎の気候に相性抜群。プライバシーを守りつつ採光通風ができ、家事動線も短縮。施工事例多数。

 

 

よくある「見落とし」チェックリスト(購入前)

 

 ▢ 私道:通行・掘削承諾、持分割合、将来補修の負担。

 ▢ 擁壁:所有者・適法性・再構築の可否。

 ▢ 境界:確定測量の要否、越境物。

 ▢ インフラ:上下水の引込距離、受益者負担金、電柱移設費。

 ▢ 古家:アスベスト調査・処分費。

 ▢ 工事搬入:道路幅・曲がり・近隣負荷。

 ▢ 将来の開発:空地・計画道路・地区計画。

 ▢ 日照・風:冬至基準で主要居室の採光、卓越風の当たり方。

 

 

いちいホームだからこそできる進め方

 

 1. ヒアリング:家族構成・働き方・趣味・将来像を言語化。

 2. 総額設計:月の許容レンジと性能投資(断熱・気密・窓・設備・太陽光)を配分。

 3. 候補地スクリーニング:不動産情報を**“建築目線”でふるい分け**。

 4. 現地同行配置・日影・駐車・法規を即時チェック。

 5. 概算計画:参考プラン+造成・改良・外構まで概算可視化。

 6. 決断サポート:リスクと対処法、費用レンジを明確化。

 7. 実施設計へ中庭・庇・格子・植栽まで一体最適化。
 —この一連を設計士と“直接”行うから、迷いが減り、決め切れる

 

 

エリア別・検討の勘所(高崎と周辺)

 

 ・平野部・幹線道路沿い:利便性は高い反面、音・排気・夜間照度への配慮を。格子・袖壁・二重窓で緩衝帯をつくる。

 ・河川・用水路近接:浸水想定・避難動線を先に確認し、床高・設備位置で安全側に。

 ・山麓・段丘:冬季日照・凍結・土砂リスク。見晴らし×プライバシーは得意領域。

 ・細街路・旧集落:離着車・工事搬入の計画とご近所配慮を初期から。

 ・新興分譲地:画一化しがちだから、外構と植栽で“環境性能”を底上げ。

 

 

「性能」は“場所”でさらに伸びる

 

いちいホームは断熱(UA)気密(C値)を数値で担保しつつ、敷地を読む設計で“体感”を高めます。

(UA 0.46:断熱の良さを示す数値、平均 C値 0.35:すき間の少なさを示す数値)
これに日射計画・通風経路・庇・格子・中庭・植栽を重ねることで、同じ数値でも涼暖感・省エネ・静けさが大きく変わります。

 

よくある質問(抜粋)

 Q. 土地が先?家が先?
 A. 同時進行が正解。建てたい暮らしと概算ボリュームを先に“当てる”ことで、買って良い土地/避ける土地が明確になります。

 Q. 北道路や旗竿地は不利?
 A. 設計次第で“むしろ有利”。中庭・庇・格子・配置で採光通風とプライバシーを両立できます。事例も多数あります。

 Q. 性能はどこまで必要?
 A. 数値(UA・C値)だけでなく“場所との相性”。日射・通風・外構まで一体で最適化してこそ、体感が伸びます。いちいホームは数値と体感の両立を重視しています。

 

 

まとめ——土地と設計を“同時に”動かすのが最短ルート

 

 ・土地の良し悪しは、設計で変わる。

 ・総額で判断すれば、後悔を避けられる。

 ・気候(光と風)を味方にすれば、日々の快適と家計に効く。

 ・設計士と直接進めれば、早く・深く・納得に近づける。

高崎での土地探しから家づくりまで、“光・風・緑をまとう暮らし”をいっしょに形にしましょう。まずはご家族の理想の一日を聞かせてください。いちいホームが、暮らしの解像度を上げるところから伴走します。

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