共働き夫婦に選ばれる「回遊動線」と「ランドリールーム」
- Category:設計・間取り・収納

――毎日の“行ったり来たり”をなくす、いちいホームの家事ラク設計。
はじめに|“時間を生む間取り”が欲しい
仕事・子育て・家事で一日があっという間に過ぎていく――
そんなご家庭にこそ、家のつくりそのものを「時短の仕組み」に変える発想が効きます。鍵になるのは、家の中をぐるっと巡れる回遊動線と、「洗う・干す・たたむ・しまう」を1か所で完結できるランドリールーム。
とくに高崎エリアは、冬はからっ風で乾燥、梅雨・夏は湿度が高く洗濯が悩みになりがち。室内干し中心でも快適に回る“洗濯動線”が暮らしの質を大きく左右します。
本記事では、注文住宅を検討する方に分かりやすく、回遊動線×ランドリールームの設計ポイントを、具体例と失敗回避策までまとめてご紹介します。
回遊動線とは?|“行き止まり”をなくすと家事は自然に時短になる
定義と効果
回遊動線は、キッチン・洗面・収納・玄関など主要ポイントを行き止まりなくつなぐ導線。
・同時進行がしやすい(料理しながら洗濯・見守り)
・家族がすれ違いやすい(朝の混雑を回避)
・片付けがその場で完了(戻り動線が短い)
代表的な“勝ちパターン”
1. 玄関→土間収納→パントリー→キッチン
買い物袋を最短で収納。動線上にゴミ置きやリサイクルも集約。
2. キッチン↔洗面脱衣↔ランドリー↔ファミリークローゼット↔廊下(orリビング)
洗って→干して→しまうが一筆書き。行き止まりがないので家族全員が手伝いやすい。
3. リビング中心の周回ルート
子どもの見守りをしながら、掃除機・片付け・配膳が滞りなく進む。
いちいホームのひと工夫
設計段階で“毎日の動き方”を時系列でシミュレーション。
玄関から就寝まで、家族ごとに歩数・曲がり角・ドア開閉回数を減らすレイアウトを選定します。
ランドリールームとは?|洗濯の“運ぶ・広げる・戻す”をなくす部屋
できること
・洗う(洗濯機・予洗い流し)
・干す(天井吊り物干し・可動ポール・除湿機)
・たたむ(カウンター)
・しまう(家族別ロッカー/ファミリークローゼット隣接)
高崎エリアで室内干しが向く理由
・冬の強風・乾燥で外干しが不安/花粉・黄砂の季節対応
・梅雨~夏の湿度対策(除湿+計画換気で早く乾かす)
・防犯・タイミング問題(共働きで外干しを取り込めない)
いちいホームのひと工夫
「干し幅」→「カウンター長さ」→「収納量」の順で必要寸法を確定。
1日の洗濯物量とハンガー本数から必要ポール本数も逆算し、後から足りないを防ぎます。
まず押さえるべき“家事ラク”の黄金ルート
ルートA:洗濯完全最短(1階完結型)
洗面脱衣 → ランドリー(干す) → ファミリークローゼット(しまう) → 廊下/LDK
・階段移動ゼロ。幼児服・下着・パジャマは1階で完結。
・来客時は回遊側の扉を閉めて生活感をカット。
ルートB:回遊×見守り(LDK中心型)
キッチン ↔ ランドリー ↔ 洗面脱衣 ↔ パントリー ↔ キッチン
・料理の合間に干す/取り込む。
・食品在庫~日用品在庫の動線も一体化。
ルートC:2階サンルーム型(“干す場”を集約)
洗面脱衣 → 階段 → 2階サンルーム(干す) → ファミリークローゼット → 各室
・日射が取りやすい敷地、2階リビングや吹き抜けのある家に相性良。
・1階にもタオル・下着用ミニ収納を用意して“両利き”に。
失敗あるある&回避策
・干す長さが足りない → ハンガー幅×本数+余白10~15%で計画。
・湿気がこもる → 24時間換気+サーキュレーター/昇降物干しで空気の道を作る。
・来客の視線が気になる → ランドリーは回遊の裏側に置き、見せない扉と見せる棚を使い分ける。
・収納が遠くて戻せない → ランドリー横に家族別ロッカー、季節物はファミクロに分担。
・回遊で壁が減って収納が減る → 半透明の袖壁+天井レールで抜けと収納面を両立。
いちいホームのひと工夫
生活の“見せる/隠す”を色と素材で整理。水回りは耐水・耐久、見える収納は木・布・カゴで統一感を出し、生活感を上手に消す設計を行います。
高崎の気候に合わせた設備&仕様の考え方
・換気計画:室内干し前提なら、ランドリーと廊下で空気の入口と出口をセットに。
・断熱・気密:冬の乾燥&夏の蒸し暑さに備え、室温と湿度の安定が乾きやすさを左右。
・除湿・暖房:梅雨~夏は除湿、冬は弱暖房+送風で乾きムラを抑える。
・物干し金物:天井下地を強化して将来の増設にも対応。
いちいホームのひと工夫
“換気・断熱・動線”を同じ図面上で調整。設備だけに頼らず、空気の通り道を設計して電気代と乾き時間の両方を最適化します。
面積を増やさずに効く、3つの設計テク
1. ウォークスルーパントリー(玄関⇄キッチンのショートカット)
2. ランドリーと洗面の“段取り分離”(洗顔と洗濯を干渉させない)
3. リビング横の“見せない家事机”(引き戸やロールで一瞬で隠せる)
家族が自然に手伝える仕組みづくり
・家族別ハンガー色分け/ロッカー表札で“誰の?”をなくす。
・学校・園の持ち物動線(玄関→ただいま手洗い→連絡物置き→ランドセル置き→着替え)を回遊に載せる。
・道具の定位置を動線上に(洗濯ネット・ピンチ・タオル・ストック)。
いちいホームのひと工夫
打合せ時に持ち物のリスト化と置き場所の指定を行い、“暮らしの運用設計図”まで一緒に作ります。
コストと優先順位の決め方(はじめてでも迷わない)
1. 必須:回遊のループを1本つくる(扉2か所/下地補強)
2. 推奨:ランドリーの干し幅・カウンター・可動棚
3. オプション:昇降物干し、家族ロッカー、ミニ洗面、室内窓、乾太くん等
ポイント
“広さ”より“段取り”。1帖増やす前に、扉の位置・開き方向・通路幅を最適化すると、費用対効果が高いです。
間取りテキスト例(30~34坪・総二階の目安)
1階:玄関(土間収納)→ウォークスルーパントリー→キッチン→洗面脱衣→ランドリー→ファミリークローゼット→廊下→玄関(回遊)
2階:ホールにセカンド物干し+家族共用本棚/各個室へ短距離アクセス
動線の一日シナリオ
帰宅→土間で荷下ろし→パントリーへ格納→手洗い→キッチン合流/夜は洗濯→ランドリーで干す→乾いたら隣のファミクロへ“ハンガーのまま”収納。
よくある質問
Q. ランドリーは何帖必要?
A. 家族4人・室内干し中心なら2.0~3.0帖が目安。干し幅とカウンターの同時確保が基準です。
Q. 回遊にすると“寒い・落ち着かない”は?
A. 断熱・気密・建具計画をセットで検討。引き戸+レール壁で視線と音をコントロールできます。
Q. 外干しもしたい
A. 南面バルコニーや物干しデッキとランドリーの最短連携を設計。天候で室内⇄屋外を切替。
高崎×共働きに“効く”チェックリスト
▢ 玄関→キッチンのショートカットがある
▢ 洗う・干す・しまうが隣接している
▢ 来客目線から生活感の遮蔽ができる
▢ 干し幅・換気・除湿の三位一体になっている
▢ 子どもの支度~片付けの自走動線がある
いちいホームでは
・設計士と直接つくる:家族の一日をヒアリングし、“歩数・段取り・視線”まで設計に反映。
・自社大工施工:図面の意図を現場で丁寧に具現化。物干し下地や可動収納の“効く寸法”を現場で最適化。
・高崎の気候前提:冬のからっ風・夏の湿気を踏まえた換気×断熱×動線の総合設計。
・モデルハウスで体感:干し幅・通路幅・カウンター高さを実寸で体験し、そのまま自邸にアレンジ可能。
こんなご家族に
・朝の渋滞(洗面・着替え・配膳)を一気に解消したい
・室内干し中心でもスッキリ乾いて片付く家にしたい
・広さを増やさずに“仕組み”で時短を実現したい
・夫婦も子どもも自然に家事参加できる間取りにしたい
まとめ|“間取りが家事を手伝う家”へ
回遊動線が家全体の渋滞をなくし、ランドリールームが洗濯の往復をゼロにする。
この2つを軸に、換気・断熱・収納を一体で整えると、家は毎日、静かに時間を生み出します。
いちいホームは、設計士と直接話しながら“わが家専用の最短ルート”を一緒に描き、自社大工の確かな手仕事で図面の意図を現場に落とし込みます。
無料個別相談
ご家族の1日の動きをベースに、回遊のループ設計とランドリー寸法出しをその場でラフプラン化。土地条件(方位・隣家・日射・風)も踏まえて、最短の動線をご提案します。
高崎市と周辺エリアで、“間取りが家事を手伝う家”、はじめましょう。

