【前編】家づくりを始めるときに大切にしたい「通気」と「換気」|長く快適に暮らすために
- Category:家づくりコラム
これからマイホームを建てようとお考えの方へ。
「間取りはどうしよう?」「外観はシンプルがいいかな?」など、家づくりではデザインや仕様に目が向きがちですが、実は“見えない部分”の工夫こそが、家の寿命や快適さに大きく関わっています。
この記事では、これから家を建てる予定の方に向けて、特に見落とされがちな「通気」と「換気」の重要性についてご紹介します。
群馬県内でも、気候や風通しなど地域特有の環境を考慮しながら、長く快適に暮らせる住まいをどうつくるかを考えてみましょう。
家の寿命を延ばすには「通気」と「換気」がカギ〜建てた後も、長く快適に暮らすために〜 |
■ 家の大敵は「湿気」
私たちの暮らす地域(群馬県高崎市周辺)では、夏は蒸し暑く、冬は冷え込みが強く乾燥するなど、年間を通して温度・湿度の差が大きい傾向にあります。
そのため、住宅内部に湿気がこもりやすく、木材や断熱材にダメージを与えやすい環境と言えます。
特に木造住宅の場合、構造部分に湿気がたまるとカビや腐朽菌が発生し、建物の強度そのものに影響することもあります。
大切な住まいを長持ちさせるためには、目に見える性能や設備だけでなく、構造を守る「空気の流れ」にも注目すべきなのです。
■ 通気と換気の役割の違いとは?
住まいの「空気の流れ」を考える上で大切なのが、通気と換気です。この2つの違いをきちんと理解しておくことが、家づくり成功のカギとなります。
● 通気=構造の中を風が流れる仕組み
壁の中や屋根裏、床下といった構造部分に風の通り道をつくること。
建物が呼吸するように空気を循環させ、湿気を外へ逃す工夫です。
● 換気=室内の空気を入れ替える仕組み
室内の空気を入れ替えるための仕組み。
生活の中で発生する湿気・臭い・二酸化炭素などを排出し、新鮮な空気を取り込む役割があります。
どちらも空気を動かすという点では似ていますが、目的も設置場所も異なります。
この両方がしっかり機能することで、住まいの寿命と快適性を両立できるのです。
■ 「通気」の工夫で構造材を守る
いちいホームの家づくりでは、見えない部分の設計にも妥協しません。私たちは「外壁通気工法」を標準仕様とし、構造材を湿気から守る工夫をしています。
この工法は、外壁と断熱層の間に空気の流れる層(通気層)をつくり、熱や湿気が自然に上昇して抜けていく「煙突効果」を活かすものです。
こうした通気の工夫により、結露やカビのリスクを軽減し、メンテナンス頻度を下げることにもつながります。
構造を長く保つことで、トータルの住まいの価値を高めることができます。
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■換気が室内の快適さと健康に与える影響(次回予告)
次回の記事では、室内環境の快適さや健康に関わる「換気」のしくみと、いちいホームで採用している換気設備の考え方、
実際のお客様の住まいでどのように活かされているのかを施工事例とともにご紹介いたします。
家を建てる前に知っておきたい“空気の設計”について、ぜひシリーズでお読みいただければと思います。
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