column 家づくりコラム

群馬県で使える住宅補助金・助成金まとめ(建売・注文別)

はじめに——“家計にやさしい”を設計からつくる

 

群馬で家づくりを考えるとき、「どの補助金が使えるの?」「建売と注文で違いはある?」は誰もが最初に迷うポイント。
結論から言うと、国・県・市町村の3階建てで支援があり、設計や申請の段取りを“着工前”から整えるほど、有利になります。

特に“設計からつくる注文住宅”は要件に合わせやすく、制度の選択肢が広がるのが強みです。

本記事では、高崎市を中心に前橋・伊勢崎・安中など通勤圏で家を建てるご家庭に向けて、建売/注文別の使い分けと主要制度の最新状況を整理します。

 

また、いちいホームではどの順番で検討し、どう併用するかまでを具体的にご案内します。

性能と暮らしを両立する設計・申請のサポートまで一気通貫でご一緒します。

 

 

この記事でわかること

 

 ・群馬の主な住宅系補助金の全体像(国・県・市町村)

 ・建売/注文で異なる「使いやすさ」「申請主体」「注意点」

 ・高崎市・周辺の代表的な市町村制度(太陽光・脱炭素・新婚支援・浄化槽 など)

 ・申請のタイミングと“落とし穴”を避ける段取り

 ・いちいホームだからできる制度前提の設計・申請伴走

 

 ※制度は予算・受付期間で終了する場合があります。最新は必ず公式情報でご確認ください。

 

 

 

まずは全体像:3階建てで考える(国/県/市町村)

 

 

 ・国:新築の省エネ性能で使える「子育てグリーン住宅支援事業」、ZEH補助金、給湯省エネなど。

年度ごとに公募枠・締切が動きます。子育てグリーンは登録事業者と契約が大前提。

GX志向型は2025年8月に予算上限到達が公表されるなど、枠到達が早い年もあります。

 

 ・群馬県ぐんまゼロ宣言住宅促進事業(県産木材×省エネ×再エネ等)や再エネ導入支援など。

再エネは2025年度分が8/29で受付終了。

例年、県分が終わっても市町村独自の補助は継続しているケースがあります。

 

 ・市町村:太陽光・蓄電池、V2H、新婚新生活支援、浄化槽など地域ごとの独自策。

例えば高崎市の住宅用太陽光は1kWあたり8,000円(上限4万円)で2025年11/28 17時まで先着受付。

 

ポイント:申請は原則「工事(契約)前または着工前」が多く、予算枠到達=終了のため、まず使える制度→スケジュール→設計の順で逆算が基本です。

 

 

 

建売と注文、どちらが使いやすい?

 

 

 建売(分譲)での使い方

  ・売主(事業者)が申請主体になる制度が多く、仕様が確定しているため、制度の適合・非適合は物件次第。

例:「子育てグリーン住宅支援事業」の新築分譲では、売主が登録事業者であることが前提。

物件が対象仕様(ZEH水準・長期優良など)をクリアしていれば、購入者側の手間は比較的少なめ。

 

 注文住宅での使い方(いちいホームの強みが活きるところ)

  ・設計段階で要件に合わせ込めるため、適用できる制度の幅が広がるのがメリット。

例:ZEH水準・長期優良、県産木材の使用量、太陽光・蓄電池の導入、気密・断熱の性能設計など、制度条件を満たすための“設計の最適化”がしやすい。

 

  ・いちいホームは設計士が直接ヒアリング&設計し、高気密・高断熱(C値・UA値を明示)など性能のつくり込みも自社で統合。条件適合の見通しが立てやすい体制です。

 

 

国の主な制度(新築中心)

 

 子育てグリーン住宅支援事業(新築)

  ・対象:登録事業者と契約して新築する注文住宅、または新築分譲住宅の購入

  ・区分と上限例

   ◦GX志向型住宅:最大160万円(※2025年8月時点で予算上限に到達・受付終了が公表)

   ◦長期優良住宅:最大80万円(古家除却を伴う場合は+20万円)

   ◦ZEH水準住宅:最大40万円

  ・申請時期:交付申請は予算上限に達するまで(遅くとも2025/12/31まで)、完了報告は戸建て2026/7/31まで(予定)。必ず最新公表をご確認ください。

 

注文のコツ:設計初期に性能目標(ZEH水準/長期優良)を共有し、登録事業者要件を満たす会社かを確認。

着工前に制度枠の状況もチェックします。

 

 戸建ZEH補助金(SII)

  ・標準ZEHで概ね55万円、ZEH+で90万円前後が目安の年が多い制度(年度により公募要領・金額は変動)。

ZEHビルダー/プランナー登録事業者経由が必須。公募スケジュールは毎年度のSII公表に従います。

 

 給湯省エネ2025

  ・ヒートポンプ・ハイブリッド・燃料電池など高効率給湯器に定額補助。

申請枠や対象機器は年度ページの最新一覧で確認。他制度との併用可否も公表条件に従います。

 

 

群馬県の制度

 

 ぐんまゼロ宣言住宅促進事業(戸建・共同住宅)

  ・要件の例(戸建):国の誘導基準以上の省エネ性能/太陽光発電等の創エネ設備(原則)/県産木材(ぐんま優良木材)を主要構造部に3㎥以上。

  ・補助:県産木材使用量に応じて 12,500円/㎥ ほか(PR・グループ補助あり)。

      個人単独申請不可で、施工会社などと“グループ申請”が前提。

  ・募集:令和7年度受付中(先着・予算到達で終了)。計画承認→交付申請の順で段取りが必要です。

 

注文のコツ:県産木材の使い方や太陽光の載せ方など、設計段階で満たせる条件が多い制度。

        設計・施工・申請のチーム連携が鍵です。

 

 個人住宅向け 再エネ導入支援(太陽光・蓄電池)

  ・2025年度(令和7年度)は8/29で受付終了(県の告知)。

翌年度の実施は毎年条件が変わるため、最新の県ページで要確認。

 

 群馬県 移住支援金(市町村申請)

  ・単身:60万円/世帯:100万円/18歳未満1人+30万円(市町村により加算差あり)。

東京圏からの移住×就業・起業・テレワーク・関係人口などの要件を満たすこと。

転入から1年以内が原則。

 

 

高崎市と周辺の代表例(2025年秋時点)

 

自治体 制度の趣旨・対象 概要・上限など(抜粋) 受付等
高崎市  住宅用太陽光発電  8,000円/1kW(上限4万円)

先着順

 交付申請:~2025/11/28 17:00

(予算到達で終了)

前橋市  家庭用ゼロカーボン推進  エネファーム:3万円

おひさまエコキュート:3万円

蓄電池:1万円/1kW(上限5万円)

V2H:5万円

太陽光導入加算:3万円 等

 年度ごとに受付枠あり

(最新は市サイト)

伊勢崎市  家庭用脱炭素化設備

(太陽光・蓄電池)

 対象設備に要した経費の一部

(各設備 上限5万円)

PPA/リースも対象化。

 対象期間:2025/4/1~2026/3/31

事業完了分(予算到達で終了)

安中市  結婚新生活支援

(新居取得・賃貸・引越等)

 夫婦とも39歳以下:上限30万円

29歳以下:上限60万円 等

(所得・婚姻期間など要件あり)

 2025年度実施

詳しくは市ページ・要綱参照

 浄化槽補助

(例:前橋・伊勢崎)

 下水未整備地域で

合併処理浄化槽設置

 前橋:5人槽15万円~

伊勢崎:5人槽25万円~ 等

(建替え等で要件あり)

 年度枠・条件の詳細は各市ページへ

 

※市町村の独自制度は年度途中に改定・前期/後期で分割されるケースも。

各市ページの「手引き」に金額・対象・締切・提出書類が詳しく載ります。

 

 

併用の考え方(よくある組合せの例)

 

 ・子育てグリーン(新築)ぐんまゼロ宣言市の太陽光・蓄電池
→ 財源が異なり併用可の範囲で重ねられるケースあり。

ただし国費充当の有無や同一設備への二重対象など、公募要領/要綱の“併用可否”条文を必ず確認します。

 

 

申請タイムラインと“落とし穴”回避術

 

 

 1. 情報収集は設計前
  ・対象制度と締切を先に確定。登録事業者要件(子育てグリーン/ZEH)や県産木材の使い方(ぐんまゼロ)など、設計の前提に織り込みます。

 

 2. 着工前・契約前の条件
  ・多くの制度で契約・着工の前後関係が重要。順序違反は対象外に。

 

 3. 証明書類の準備
  ・BELS/性能証明、長期優良の認定通知、機器の型番・写真、住民票・所得関係など、審査に必要なエビデンスを漏れなく。

 

 4. 予算枠と“先着”
  ・県の再エネ補助は8/29で受付終了。高崎市の太陽光も先着

早い年は夏前に枠到達することもあるため、工期と書類スケジュールを前倒しに。

 

 5. 支給方法と資金繰り
  ・事業者受領→建物価格へ充当/施主へ振込/施主直接受領 など受取形態は制度別。

立替が必要なケースもあるため資金計画で織り込みます。

 

 

【建売と注文】ケース別の動き方

 

 建売を検討中

① 対象物件の性能(ZEH水準・長期優良)と売主の登録状況(子育てグリーン)を確認

② 市の独自制度(太陽光・V2H等)は入居後の追加導入で対象になる場合も(上限・先着に注意)

③ 移住支援金など取得と直接関係しない制度も転入後1年以内で検討可能(就業形態や子ども加算の有無を確認)

 

 注文(いちいホーム)

① 制度の優先順位を決めて設計目標(例:ZEH水準+県産木材3㎥+太陽光)

② スケジュール:長期優良・BELS等の取得工程→着工前の申請→検査・完了報告

③ 実施設計で性能を担保(断熱・気密・日射取得/遮蔽・創エネ・換気計画)し、居心地と光熱費の実利も両立。

 

 

よくある質問(FAQ)

 

 Q. いくらぐらい補助が受けられますか?
A. 国(子育てグリーン/ZEH)+県(ぐんまゼロ宣言/再エネ※年度による)+市(太陽光・蓄電池など)の積み上げで決まります。

GX志向型(子育てグリーン)の上限到達が早かった2025年のように、年度・枠の動きで合計は大きく変わります。

まずは対象要件と受付状況を確認しましょう。

 

 Q. 併用はできますか?
A. できます。ただし同一費用へ重複不可や国費充当分の併用制限など細かなルールがあります。

制度ごとの要綱を確認し、設計・申請の順番を誤らないことが大切です。

 

 Q. 申請は誰がやるの?
A. 建売の新築分譲は売主(事業者)申請、注文は登録事業者(施工会社)またはグループで申請の制度が多いです。ぐんまゼロ宣言は“グループ申請”が前提です。

 

 Q. 太陽光はあと付けでも補助対象?
A. 市町村制度では既存住宅の導入を対象にする枠もあります(例:伊勢崎市)。

ただし期間内に事業完了先着・上限に注意。

高崎市は新築時の設置でも申請可能で、交付申請期限が明示されています。

 

 

いちいホームだからできる、“制度前提の注文設計”

 

いちいホームは設計士が直接ヒアリングし、高断熱・高気密・創エネ・県産木材など制度要件を満たす設計を暮らし心地と一緒に描き込みます。

自社大工によるていねいな施工で性能値の実効性を確保し、申請に必要な証憑(性能・機器・写真等)の準備もスムーズ。

「補助金ありき」ではなく「暮らしを良くする設計」で、結果として制度が自然に使える――

その状態をいっしょにつくります。

 

 

まず何から?——3つの初手

 

 1. “使える可能性が高い制度”をざっくりリスト化

子育てグリーン/ZEH/ぐんまゼロ宣言/市の太陽光・蓄電池 など

 2. 締切・先着・登録要件をチェック

例:高崎の太陽光は11/28 17時まで、県の再エネは今年度受付終了、子育てグリーンのGXは上限到達公表

 3. 制度前提の設計ミーティング

性能目標・木材使用・創エネ容量を決め、スケジュールと申請担当を確定

 

無料相談受付中:「設計士と直接話す家づくり相談会」からご予約いただけます。お気軽にご相談ください。

 

 

まとめ

 ・補助金は“設計・スケジュール勝ち”。着工前から段取りすれば、建売でも注文でも活用の幅が広がる。

 ・注文住宅は条件に合わせやすいため、性能×暮らしの質を両立しながら制度の活用がしやすい。

 ・補助制度は“先着・年度枠勝ち”。条件や受付は年ごとに動くため、最新情報を押さえ、手続きは常に前倒しで。

 

いちいホームは、高崎に根ざした“設計士とつくる注文住宅”の専門家です。

制度を前提に、家計にも暮らしにも気持ちよく効く設計で、申請まで伴走します。

まずはお気軽にご相談ください。

(本記事は2025年10月7日時点の公開情報に基づき作成。金額・要件・締切は各公式ページの最新告知を必ずご確認ください)

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